第120回 耐震工学研究会
第120回の研究会を以下の様に開催します。
日時:令和7年1月8日(水)17:00~18:30
講師とテーマ:竹内 徹(東京科学大学教授)
「空間構造の地震応答特性と免震・制振技術による損傷制御」
概要:
大規模ホール・スタジアム・体育館等、大スパンを覆う空間構造は通常の重層型建築構造と異なり層の概念が明確でなく、構造が層毎に振動する前提となる剛床仮定が成立せず、水平地震入力に対し屋根構造の鉛直振動が励起されるという特性がある。また、屋根が鋼構造で支持架構がコンクリート系構造物で構成されていることも多く、単一材料・重層型を基準とした既往の耐震研究や構造設計規準が適用できない。このため、過去の大地震に際する空間構造の被害では屋根部材や境界の支承部・内外装・天井・設備類の損傷や落下により死傷者を生じるだけでなく、復旧に多大な期間と費用を要し、避難所として期待されてきた機能を果たせないという状況が繰り返されてきた。
本講演会ではこのような空間構造特有の地震応答特性を簡便に予測する応答評価法の紹介、そして制振・免震技術の応用による損傷制御の手法について紹介する。また2024年にEーディフェンスにおいて行われた学校体育館架構の制振実験・崩壊実験の様子や応答評価法との整合性について紹介する。近年ではデザイン・コンピューティングの発展に伴う最適設計アルゴリズムにより、地震応答を最小化する屋根形状の探索、制振部材の最適配置も可能となっており、その一端も紹介したい。
参加費:1,000円 (会場にてお支払い下さい)
尚、研究会終了後に講師を交えた懇親会を開催します。会費は4000円です。
申し込み方法:メールに(1)お名前、(2)所属、(3)連絡先e-mailアドレス、(4)懇親会出欠、の4点を明記して事務局までご連絡下さい。(e-mail: eenix@eenix.gr.jp)
場 所:ワイム貸会議室 お茶の水
東京都千代田区神田駿河台2-1-20 お茶の水ユニオンビル4F
http://waim-group.co.jp/space/ochanomizu/access.html
交 通:JR中央線・総武線「御茶ノ水」駅 御茶ノ水橋口 徒歩2分
東京メトロ丸ノ内線「御茶ノ水」駅 2番出口 徒歩3分
東京メトロ千代田線「新御茶ノ水」駅 B1番出口 徒歩4分
後援予定:(一社)日本建築構造技術者協会(JSCA) ※JSCA建築構造士評価点対象
※会員以外の方で、継続的に研究会への参加を希望される方は登録会員(個人・法人)への申し込みを併せてお願いいたします。 なお、テーマや講師については変更することがあります。