テーマ:日本における地震工学の発展
講師: 柴田明徳先生( 東北大学名誉教授 )
日時:平成29年8月21日
概要:
地震は人間にとって不思議な自然の現象であり、また多くの災厄を人間の社会に与えてきた。科学の時代になり、地震現象の理解(地震学)と共に、地震災害の解明とその防止(地震工学)のための探究が始まった。建物を中心に、これまでの様々な地震災害と、多くの優れた先人たちによる地震工学の発展の過程を話していただいた。地震工学は過去の災害の経験に学び、それを克服しながら進歩してきている。しかし、社会の巨大化、複雑化により、これまでになかった困難な課題も新たに発生している。私達ひとりひとりが過去を振り返り、その記憶を心にとどめ、将来に備えることが必要である、と解説いただいた。